電子の小説誌。
「積ん読」じゃなくて、指でつんつん楽しむから「つんどく」なんだって。
安かったし日本のミステリ作家をあまり知らないので入口用に購入してみたら、非常に良い買い物でした。
一口感想
★5満点
- 歌野晶午「マドンナと王子のキューピッド」★★★
いい感じの青春小説が、「そういう終わり方か~っ!」。もにょる、もにょる。 - 東川篤哉「魔法使いとすり替えられた写真」★
魔法使いチートじゃん。ノリが寒くてイマイチ合わなかった。 - 円居挽「赤影連盟」★★★★★
最初「キングレオて。古風っていうかドラクエ連想するっていうかまたすごい名前つけたな~」と思ってたけど、すごく面白かった。勢いで『丸太町ルヴォワール』買っちまったー。今月発売のキングレオ本も買う予定だー。大収穫。 - 水生大海「運命のひと」★★★★
面白かったー。抱きしめられる夢って事後のものだったのか?
彼女だったらこうならなかったかもなあ。 - 大山誠一郎「赤い博物館」★★★★★
読み応えあるし、感情移入もできて面白かった。この作家さんも他の本読んでみたい。 - 青柳碧人「オーストリア国旗と大水邸餓死事件」★★★★
- 芦辺拓「告げ口時計」★★★★
地の文のアナロジーが面白い。 - 有栖川有栖「雛人形を笑え」★★
ミステリの教科書的な感じ - 貫井徳郎「レミングの群れ ハーシュソサエティ」★★★★★
近年ニュースで見て憤りを感じた、学生のいじめと自殺が題材で強い関心を引いた。人ひとりを殺せば死刑確定の世界では、それはどういう事態を引き起こすか。加速するネットでの犯人探しに始まり、実際こうなるんじゃないかと思える事ばかりだった。短篇でこんな夢中で読む作品と出会えるとは。傑作だと思う。
ここからさらに
「新人発掘プロジェクト」第一期全員競作!
上山和音 走れ、ぱんだ号
榎本まう 味噌川くんとあたし
須川蘭 ロン毛の兄ちゃん
砂岡聖 鳩豆ユニット
仲谷史緒 夜語り
野橋鴨 虹色をかし
和足冴 彷徨シグナル
と、結構なボリューム。
新人コーナー感想はまた読み終わった時に。
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