2013-03-20
『原大陸開戦―魔術士オーフェンはぐれ旅』
新シリーズその3。
以下ネタバレあり。
マヨールと妹の思い出話をはさみながら物語が進む。
死亡フラグビンビンに立ってるが大丈夫か、と思ったらなるほどこうなったかー。
邂逅して兄も妹も相当な覚悟でここにいることはわかったが、お互いが全力で叫んでもなお相容れない。
旧作のアザリー/オーフェンを引き合いに出してるレビューがあって、興味深く読んだ。
それにしてもラッツベインの師匠貶しに萎えてしまう。
マジクが増長しないよう抑える役目なのかとも思ったが、彼女の方にそういう含みは無いようだ。あるとすればオーフェンか。
すごいと思わないのは環境もあるし彼女の考え方だから別にいいんだけど、人をダメな奴ダメな奴言い続けるのはどうもなあ。これからも続くのだろうから、あれだね。諦念を強いられる。
「魔術戦士の師弟」一番最後の漫才は面白かった。
そして、もうはぐれ旅できない立場のオーフェンがマヨールにはぐれ旅を助言。以前プルートーに指摘されたように、支配できないところを自ら作ろうと苦心する様が、深いなあ。
年取ったなオーフェン。
支配/被支配に関しては『我が館にさまよえ虚像』の、オーフェン・クリーオウ・マジクそれぞれが「自分の判断で行動する」と取り決める場面を思い出す。
戦術も魔王術とか二段構えの魔術構成、空間術、ジグザグの光線、色んなのが出てきた。前の巻のマヨールとエッジが秘密練習するシーンも好きだったんだけど、技術革新の様子は読んでて面白い。
魔王術記録についての措置はいまひとつ納得いかない。
予備の記録も作ってるらしいし、漏洩の危険もあるからということだったが、それにしたって完全な記録が記録碑ひとつしかないってのは魔王術の性質からいって甘過ぎると思う。
キエサルヒマに渡ったスウェーデンボリーは今何してるんだろうなー。
あと、クリーオウが言いたかったことはなんだったんだろう。
http://booklog.jp/users/diesseits/archives/1/4904376862
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